ドバイのモールでショートパンツはNG?湾岸3カ国を旅するための「モデストファッション」ガイド
ドバイのモールでショートパンツはNG?— 湾岸3カ国を旅するための「モデストファッション」ガイド
ドバイ・モールの入り口で、スタッフに呼び止められました。「肩を隠していただけますか?」 罰金などの法的処罰があるわけではありませんが、世界最大のモールをノースリーブで歩いていると、周りの視線が少し気になります。タクシーでわずか10分のリゾートプールではビキニが当たり前なのに、ここでは全く別の空気が流れていました。

「アバヤ着用は必須」は迷信?現地のリアルなルール
「湾岸3カ国(UAE、カタール、サウジアラビア)」への旅行を準備する際、最も多く寄せられる質問が「女性はアバヤ(黒い長袖の伝統衣装)を着なければならないのか?」というものです。結論から言うと、外国人観光客にアバヤの着用は義務付けられていません。 2019年に観光ビザを解禁したサウジアラビアでさえ、公式に外国人女性のアバヤ着用義務を撤廃しました。
しかし、だからといって「何でもアリ」というわけではありません。急速な近代化が進む一方で、湾岸諸国にはイスラム文化への深い敬意が根付いています。大切なのは、「義務」と「場所に応じたマナー(TPO)」を区別すること。 この違いさえ理解すれば、自由で快適な旅を楽しむことができます。
それでは、場所ごとに適した服装と注意点を見ていきましょう。
リゾート、モール、モスク — 1つの国に存在する3つの世界
湾岸諸国を旅する際、一番戸惑うのは、同じ街の中でも場所によってドレスコードが劇的に変わることです。
リゾートとビーチ: ここでは水着が当たり前。UAE、カタール、サウジアラビアの国際的なリゾートはグローバル基準に従っており、プールサイドでビキニを着ていても全く問題ありません。ただし、リゾートの敷地を一歩出る際は、上から何かを羽織るのがマナーです。
モールとダウンタウン: 肩と膝を隠す服装が「推奨」されています。法的な罰則はありませんが、ドバイ・モールやドーハのヴィラッジオのような高級モールでは、スタッフから丁寧に服装を整えるよう声をかけられることもあります。一般的に、膝丈のバミューダパンツ程度なら許容範囲とされています。
モスク: ここでの基準はぐっと厳しくなります。女性は足首まで隠れる長い衣服とヘッドスカーフ(ヒジャブ)が必須です。男性も長ズボンと袖のあるトップスの着用が求められます。アブダビのシェイク・ザイード・グランド・モスクやカタールのカターラ文化村内にあるモスクなどでは、訪問者向けにアバヤの無料貸し出しを行っているところもあります。
これら3つの場所を1日のうちに巡ることもあるでしょう。そんな時、一番賢い戦略は3着の着替えを持ち歩くことではなく、ベースとなるコーデを1つ決め、レイヤード(重ね着)で調整することです。

気温50度で長袖?湾岸流「モデストファッション」に隠された秘密
湾岸地域の夏は、気温が40〜50度まで上昇することもあります。「そんな中で長袖なんて着ていられるの?」と思うかもしれません。しかし、現地の人々が何世紀にもわたってゆったりとした長袖を愛用してきたのには、理由があります。
男性の白いカンドゥーラから女性の軽やかなアバヤまで、これらのルーズフィットな衣服は、直射日光を遮りつつ、布と肌の間の空気の層が断熱材のような役割を果たします。実は、直接肌を太陽にさらすよりも涼しく感じられるのです。これはまさに科学の知恵と言えます。
旅行者もこの原理を応用できます。ホワイトやベージュのリネン素材のルーズフィットなマキシワンピースが一着あれば、モール、レストラン、そして街歩きまで幅広くカバーできます。バッグに軽量のスカーフを忍ばせておけば、いつでもモスクを訪れる準備は万全。さらにUPF 50+などのUVカット機能付きの素材を選べば、砂漠ツアーでも心強い味方になってくれるでしょう。
結局のところ、湾岸諸国のドレスコードは制限ではなく、その土地の気候と文化に合わせて**「よりスマートに装う方法」**を学ぶことなのです。
リスペクトが旅の扉を開く
湾岸諸国のドレスコードは少し面倒に感じるかもしれませんが、ルールを守ることで旅の質はぐっと向上します。現地の規範を尊重することで、美しいイスラム建築が施されたモスクへ自信を持って足を踏み入れることができ、ローカルレストランでも周囲に馴染んで食事を楽しみ、スーク(伝統市場)では商人たちとフレンドリーな会話を交わすことができるからです。
リネンワンピ1枚と、スカーフを1枚。それだけで、豪華なリゾートから厳かなモスク、そして広大な砂漠まで、すべてを体験する準備は整います。
❓ FAQ
Q: ラマダン期間中はドレスコードが厳しくなりますか?
A: 公式な法律が変わるわけではありませんが、ラマダン中は現地の文化への敬意を表し、より保守的な服装を心がけることが強く推奨されます。また、日中の公共の場での飲食や喫煙も控える必要があります。
Q: ドバイのモールでショートパンツを履くと罰金を取られますか?
A: 法的な罰金はありません。ただし、高級モールなどではスタッフから露出を控えるようお願いされる場合があります。膝が隠れる程度のバミューダパンツであれば、一般的に問題ありません。
Q: Aclosetアプリを旅の準備にどう活用すればいいですか?
A: デジタルクローゼットに「モデスト・トラベル」というタグを作成し、リネンワンピやスカーフ、羽織りものなどのアイテムをまとめておきましょう。このコレクションは中東だけでなく、ヨーロッパの大聖堂巡りなどでも役立つはずです!
参照・出典:
- UAE Government Portal, "Dress Code Guidelines for Tourists," 2025
- Qatar Tourism Authority, "Reflect Your Respect Campaign," 2024
- Saudi Tourism Authority (Visit Saudi), "What to Wear," 2025
Published by the Acloset Magazine Team.